一、カスタム金型が必要な場合とそうでない場合

標準規格(AS568 北米系、JIS B2401 日本系、ISO 3601 国際系)に収録されているサイズであれば、既製金型を使用した在庫品の調達が最も経済的です。しかしながら、以下のような場合はカスタム金型製作が必要となります:

  • 非標準内径・外径・断面径(例:内径 11.7mm × 断面径 2.2mm などの中間サイズ)
  • 標準規格より高精度な寸法公差が要求される精密機器用途
  • 特殊断面形状(X リング、D リング、角断面リングなど)
  • 特定の材料配合・硬度・色が要求される用途(医療・食品・半導体向けなど)
  • 大量生産でコスト削減が目的の専用金型

二、5ステップ製造フロー

STEP 1 — 図面評価・DFM(製造性評価):顧客から提供された図面(STEP/IGS/PDF)を受け取り、金型製作の実現可能性・推奨配合・公差達成の可否・単価見積を確認します。通常3〜5営業日で回答します。

STEP 2 — 金型設計:CAD/CAM ソフトウェアを使用してキャビティ形状・ランナー系・エジェクター機構を設計します。O リング用金型は多数個取り(12〜96 キャビティ)が一般的で、コスト効率と生産効率を両立します。

STEP 3 — 試作品製作(T1 サンプル):金型完成後、初回ショットのサンプルを製作し、寸法測定(CMM 三次元測定)・外観検査を実施のうえ、測定レポートとともに顧客へ送付します。

STEP 4 — 承認・金型修正:顧客によるサンプル評価後、必要に応じて金型修正(スチール除去・補肉)を行います。公差内に収めるための微調整は通常 1〜2 回で完了します。

STEP 5 — 量産・出荷:サンプル承認後、量産ロットに移行します。各ロットには出荷検査レポート(寸法・外観・材質証明)を添付します。

三、各工程の期間・費用目安

工程 期間目安 備考
図面評価・見積 3〜5営業日 無料
金型製作 15〜25営業日 複雑度により変動
T1サンプル評価 5〜10営業日 測定レポート付き
量産リードタイム 10〜20営業日 数量により変動

四、材料比較:シリコーン vs 他のエラストマー

材料 使用温度 耐油性 主な用途
シリコーン(VMQ) -60°C〜200°C 食品・医療・電子機器
EPDM -50°C〜150°C 水・スチーム・屋外用途
NBR(ニトリル) -40°C〜120°C 油圧・燃料系
FKM(フッ素ゴム) -15°C〜220°C 最高 化学薬品・自動車・半導体

五、鈞翔実業のカスタムOリング対応能力

鈞翔実業有限公司では、シリコーン・EPDM・FKM などの各種エラストマーを使用したカスタム O リング・シール部品の金型製作から量産まで一貫して対応しています。最小ロット 500 個から受注可能で、高精度 CMM 測定と出荷検査レポートを標準提供します。O リング・シール部品の開発・調達をご検討の際は、設計図面をお送りいただきご相談ください。